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泉やすしのITトレンド

知っているようで知らないクラウド

「クラウド」という言葉、ずいぶんメジャーになりましたね。でも、本当に意味合いを知っている人は実は少ないんじゃないかと思います。

お話をしていると、「クラウド」=「広範囲なASPサービス」というイメージで思われているケースが多いようです。仮想化したサーバに、アプリケーションやデータを置いて、どこからでもアクセスできるようにする……それは決して間違いではないのですが、「クラウドの本質」ではないんですね。

どちらかというと「ビックデータを活用するためのサーバサービス」と考えたほうが、「クラウドの本質」かも。巨大なデータベースやサイト情報など、いわゆるビックデータを扱おうと思ったら、自社内のインフラ環境なんかでは処理できないことがほとんどですよね。一から構築したら非常に高いイニシャル費用がかかるし、運用コストもバカにはなりません。

それなら、集中管理してくれる巨大なサーバ環境に、ビックデータを管理してもらって、それをどう処理するかという手法を考えてみる……たとえばソリューションを展開するイメージサーバーをたくさん作っておいて、そこからいろんな形でデータを処理出力できるようにするとかね。

そういう巨大データ保管→アプリケーションによるデータ処理→加工利用しやすいようなデータ出力、という「ビックデータ処理一連の流れ」がクラウドの本質なのかもしれません。

それを単なる物理的な箱(サーバ)としてとらえるんじゃなくて、まさにクラウド(雲)のように、任意にどんどん増やしていけるという可変性を持たせることもクラウドの特徴の一つ。ストレージのデータ容量を増やすだけでなく、CPUアップやメモリアップもらくらく変更にできてしまいます。

それに加えて、そういう設定が数十分単位でできるんですね。たとえば、僕がクライアントに相談をうけたとき、実際にやっているのがamazonクラウドサービスを利用して、現場リモートでクラウドサービスを申し込むやりかた。その場でWindowsサーバを構築してサービス開始してしまいます。この間、打ち合わせをしながらでわずか30分ぐらい、打ち合わせが終わるころには必要なサーバがすでに動き出しているということも。

このすばやさも「クラウドの本質」でもあると思います。

泉 やすし